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j TOUR 22J   終日バス観光<日本語ガイド>
リーズ城、カンタベリー大聖堂、ドーバー、
グリニッジ&テムズ川クルーズ

 日本から訪ねてきた友人に「リーズ城に行ってみたいんだけど・・・」と相談を受けてリサーチしたところ、カンタベリーというおまけまで付いてくるこのツアーを発見。近年、自由旅行が主流になっていますが、交通の便を考えると、やっぱりバスツアーが便利だなーと。しかも、せっかくの機会なので、私も彼女に便乗することにしました。久々に女友達と二人でお出かけ! 独身時代の気分がよみがえってきてワクワクするあまり、一週間前から天気予報をこまめにチェック。そして迎えた当日の朝、私の気持ちを察していた4歳の息子が枕元に来て、「ママ、空が青いよ!」と起こしてくれました。ありがとう、息子よ。でも君は一緒には行かないのだよ。


バーガーキング


  ビクトリア・コーチステーションの中にあるエヴァン・エヴァンズのカウンターは、バーガーキングの横で赤く輝いていました。さすがイギリス一番の老舗バスツアー会社! という感じ。ついでに朝ご飯にバーガーとフレンチフライでも・・・という欲望はぐっと押さえ、サンドイッチと水を購入しました。

 指示通り、連れの友人と一緒に出発ゲート4番へ行くと、ゲート1〜5番までエヴァン・エヴァンズの真っ赤なバスが何台も連なっていて、これまた圧巻でした。いろんなところへ行くいろんなツアーがあるみたい。 次々に他のツアーの人たちがバスに乗り込んでいく中、やっと最後に私たちも呼ばれてバスに乗ることに!


エドワード


 ガイドさんはエドさんという、イギリス人男性。「どちらからいらっしゃいましたか〜?」「18歳以下の方はシートベルトしてくださーい(※アジア人は若く見えるっていうのを逆手にとった、彼のギャグらしい)」と、日本語も上手。バスはメルセデスベンツ製。座席は上等の短毛皮みたいにすべすべ〜。エドさんの言葉を信じれば、私たちがこのおニューのバス3番目のお客さんだと言うことでしたが・・・そんなわけで、何かこぼれたら大変なので、ホットドリンクとホットフードは禁止なんだって。

 バスはロンドン市街を抜けて、最初の目的地「リーズ城」へ向かいます。ビクトリア様式のロンドンの景色は車窓から眺めているだけでもうっとり。ウェストミンスター大聖堂や、ビッグベンの横を抜けて、首相の住まいであるダウニング・ストリートもちらりと見えました。
  しばらくすると、セントポール大聖堂が見えてきました。ここだけはロンドンでは珍しくゴシック様式なのだそうです。チューダー様式やらビクトリア様式やら、エドさんは窓の形を見れば違いは顕著だとおっしゃいますが、私たちにはさっぱり。今日一日のツアーで建築様式のエキスパートになれるかしら。窓の右手、テムズ川越しに見えてきた美術館のテート・モダンは、以前は発電所だったそうです。ここを始点として巡礼者は3日かけてカンタベリーまで歩いたんだとか。あぁ今日はバスがあってよかった。
 続いて、言わずと知れた”経度0度”の街、グリニッジへ。都心とはまた違った可愛い街並みに思わず心魅かれたりして。ちなみにここが子午線です! という瞬間を、エドさんが教えてくれました。ほほうっ、これが! とバス中のお客さんが息を呑みました。さっきまでは西半球、今はもう東半球。そしてここが世界の標準時!

 ケント州に入ると、いきなり景色は緑一色に変わり、のどかな田園風景が広がります。「ああ、これがイギリスよねー。この鮮やかなグリーンって、日本にはありえない色だなー」なんて遠い目をして話す友人に、うん、うんと頷きながらも、羊たちを見ていると何だか懐かしく感じられるのは、私の前世がイギリス人だったから・・・?


リーズ城

リーズ城

リーズ城



 クジャクがたわむれる庭は本当に広くて、1時間近くあった自由時間でもとても回りきれませんでした。何しろカメラマンになりきって、お堀の水に映るお城の写真をうまく撮ろうと、数十分もそこで費やしてしまったし。お城の手前の庭には、色とりどりの花が咲き乱れていて、そこでうっとりまどろんでいるアメリカ人女性達がいました。こんなに素敵なら、やっぱり夫と一緒にくれば良かったー。そしたら手なんか繋いでさ。もっと奥へ行くと、小川が流れていて、この世のものとは思えないほど巨大なフキが生えていました。さて、これで終わりかと思ったら、お城の右奥にはさらに庭が広がっていて、湖もカフェもあれば植木の迷路もあり、盛りだくさん! 全部見たいのに〜。結局、集合時間ぎりぎりにバスまで全力疾走するはめになりました。今度また夫とゆっくり来よう! と心に誓いました。


リーズ城


 次に向かうは、かの有名なドーバー海峡。石灰質のこの辺の地質がむき出しの崖は、白く輝いていておぉっという感じ。手前の川岸から対岸まで、ユーロスターで30分、フェリーで1時間半、泳げば9時間ほどだそうですが、今日は霞んでいて大陸は見えませんでした。近くて遠いフランス。今回は行けそうもないわ。


リーズ城



 続いて訪れたのは、巡礼で有名なカンタベリーの街。カンタベリー大聖堂はその名にふさわしく、どーんとそびえ立って、堂内は、これでもか!というくらいステンドグラスのオンパレード。エドさんがひとつひとつ丁寧に説明してくれて、歴史とキリスト教の知恵もつきました。この街は清潔だし小洒落た店がコンパクトにひしめき合っていて、ロンドンよりもショッピングにはもってこいかも。靴一足と化粧品をお買い上げ。


カンタベリー


カンタベリー



 そしていよいよ最後のお楽しみ、テムズ川クルーズ。チケットは翌日の夕方まで有効とのことだったけど、今日しか時間がとれない私達は、クルーズ乗り場の近くで降ろしてもらって、ツアーバスとお別れ。運転手さん、ガイドさん、ありがとうございました! そして肝心のクルーズは、ロンドンに長いこと住んでいるのに、実は一度も試したことがなかった! というわけで興奮もひとしお。見慣れた風景も、また違って見えてくるものですね。友人を差し置いてすっかりおのぼりさん気分になり、ついつい写真をたくさん撮ってしまいました。

  ああ、なんて充実の一日だったんでしょう! 夫と子供たちに少し罪悪感を感じながらも、女二人旅を満喫しました。バスツアーって素晴らしい。

(34歳 Y.K. ロンドン在住)

 
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